hosoyaalonsoの日記

文学懐疑のダンカイ世代

はたして日本は

f:id:hosoyaalonso:20220918154728p:image

中国の内陸部と沿岸部の対比を単に貧富の差とすると、中国のイメージはだいぶ今の現実から離れてしまうと思います。

まず、中国に行って驚くのは、各地の多くの町が、それこそ巨大な都市となっていることです。北京、上海以外にも、重慶、天津、成都、南京、武漢西安、等々、高層ビルが建ち並ぶ都会であり、どこに行っても人間が溢れているのです。

内陸部であっても富裕層は多く、中間層も相当な厚みになっています。それこそ農村部との格差は甚大ですが、中国はまだまだ貧しくて、一部の都市の金持ちや特権階級だけがのさばっている、といったかつての中国イメージは、まるで当てはまらないと思います。

多くの日本人が初めて中国に行ったら、今の中国の豊かさに圧倒されるのではないでしょうか。
個人所得ではまだ日本以下と思っていても、各地の巨大都市の威容、溢れる人々とその活力を脅威にも感じるでしょう。

そして、日本はこれからどうなって行くのか。このままでいいのか。皆で一緒に貧しくなろう、などという呼びかけがいかに無責任なものか、と切実に感じるのではないか、と思います。

10年前でも、重慶西安の街角で、路上の物売りのおばさん達が、地べたに置いたasusの小型パソコンを開けて商売をしていたことを思い出します。携帯はもちろん皆が持っていました。
それでもまだその頃は、ああ気の毒に、と同情さえ感じていたのですから、いい気なものです。

無論、今後どうなるのかは分かりません。

が、はたして日本はこのままでいいのか。
安全第一、ゼロリスク要求、多数決で物事を決めてはいけない、等々、止どめようもない動きに、ただ流されて行くだけでいいのでしょうか。